〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の小説「我等の一団と彼」の中で…

[グミ]


化学工業日報
時間との闘いの震災復旧

  • 「田舎で暮らした老人を東京みたいな処へ連れて来るのは、ちょっと考えると幸福なようにも思われるが、そうじゃないね。むしろ悲惨だね」。石川啄木明治43年に発表した小説「我等の一団と彼」で、啄木の分身ともいえる主人公の言葉である。
  • 震災から3週間を経過しても悲しい別れが続いている。あらゆる人が地元を離れたくないだろうし、幸福な生活が待っているとは信じていないだろう。
  • 震災からの復旧は遅々として進まない。しかし、現場の頑張りだけでは震災から立ち直れない。

(2011-03-31 化学工業日報)