〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の交友録(14-16)「街もりおか」


【「啄木の交友録」コピーと8月号表紙】


 月刊誌「街もりおか」
啄木の交友録【盛岡篇】執筆 森 義真 氏
  2010年6月号(No.510)〜8月号(No.512)

14. 小笠原 迷宮(2010-06)
盛岡高等小学校時代、迷宮は啄木の一級上だった。迷宮が発行した回覧雑誌を見て羨ましくなった啄木が、独力で雑誌を作った。伯父や父の影響もあるが、これを啄木の文学的出発と捉えてもいいだろう。
15. 岡山 儀七(2010-07)
儀七は、盛岡中学時代に一級上の啄木が主宰する短歌グループ「白羊会」に入る。岩手毎日新聞社では編集長を務める。このころ、東京朝日新聞の佐藤北江から勧誘されたが、郷土に尽くしたい気持ちが強かったためか上京しなかった。
16. 新渡戸 仙岳(2010-08)
盛岡高等小時代、仙岳が校長で啄木が生徒として出会った。仙岳は、啄木の小説「葬列」に「此地方で一番有名な学者で、俳人で、能書家で、特に地方の史料に就いては、極めて該博精確な研究を積んで居る。自分の旧師である」と登場する。

• タウン誌「街もりおか」に連載中