【いのちなき砂の…アラビア語】
「アラビア語 日本語コラボレーション」
主に宮沢賢治の作品をシタールや薩摩琵琶で演奏する林洋子さんと、シリアのアラブ詩人・ムハンマド・オダイマさんとのコラボが荻窪で開催された。林さんのHPからその一部をご紹介。
<林 洋子>
7月25日、アラビア語と日本語共演による「アラブ現代詩&啄木短歌朗読会」が、荻窪のかん芸館で開かれました。
啄木の短歌を一篇づつ日本語・アラビア語で朗読、そして私はその短歌を読んだアラブの人々の感想などもお話ししながら進めました。終演後はシリアの食べ物を味わい、ワインを飲みながらの自由な懇親会。
当日は中東のTV局アルジャジーラ、NHK国際放送局アラビア語放送が取材にみえ、公演を全部収録しました。
<参加者の感想>
- 「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ」 「ふるさとの訛なつかし」の歌をアラブの人たちも大好きだと聞くと、何かとても親近感を覚えます。同時に啄木の歌が表現している人間の感情は国境を越えて普遍的なものであり、だからこそ私たちの心をも打つのだということにもあらためて気づかされました。
- 石川啄木は、実にユニークな企画でした。啄木へのあらためて出会いの場所になりました。そして、アラブの詩人たちの受け止め方も紹介していただいて、アラブの詩人たちとの出会いの場にもなりました。アラブの人たちも、同じなんだ!
- アラブの人たちにも身近なものとして通じる普遍性を啄木の歌は持っているんですね。歌の感想をきいてアラブの人々を近く感じました。
- 啄木の詩、意味と音、アラブの詩人達の感想、リズムがあって楽しかったです。