〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

人々の胸打つ 真情の言葉

石川啄木の巻 <HONライン倶楽部>

  • 歌集『一握の砂』が刊行されたのは100年前。数々の投稿からは、貧困と病苦にあえぐ生活から生み出された啄木の文学が、今も人々の心に寄り添って、励ましを与え続けている様子が伝わってきました。
  • はたらけど/はたらけど猶わが生活楽にならざり/ぢつと手を見る
    • 投稿「父は決して弱音を吐くこともなく笑顔で家族を守ってくれていました。父は啄木の歌を口にすることで、心情を吐露していたのかもしれない」
  • 生前は発表されなかった評論『時代閉塞の現状
    • 投稿「ニートが行く先を見失い、政治への倦怠感は日々増大し、人々は閉塞感をつのらせています」「彼は夢半ばでこの世を去りましたが、彼の強い変革への夢は、現在の僕らが引き継ぎ、形にしてゆかねばならないのでしょう」

(2010-04-25 読売新聞)