【コマユミの花】
「支局長からの手紙:謎の『音崎村』を探せ」高知
--石川啄木の母方の遠い祖先は一時期、高知に住んでいた−−
- 父の一禎は晩年を高知で過ごし、当地で最期を迎えました。
- 「直安は(略)源平大乱後、浪人となり土佐国音崎村に住み民間に下る」(「啄木の母方の血脈−新資料『工藤家由緒系譜』に拠る−」)
- 直安というのは、平敦盛との一騎打ちで知られる武将、熊谷直実のひ孫です。この人が啄木の母(旧姓・工藤)カツのおよそ30代前の祖先に当たるというのです。徳川家光の時代の1645年、直安より19代あとの子孫が音崎村を離れ、京都に移ったとあります。カツの父が養子に入り、姓が工藤に変わったようです。
- 「音崎村とは現在のどの町村か」「熊谷家について県内に資料はないか」。
- 岡林さんは千浦孝雄・市民図書館長とともに調査していますが、いまのところ成果ゼロです。
- JR高知駅前に啄木と一禎の歌碑を建てるための募金が始まりました。両親とも高知にゆかりがあるなら、歌碑建立に華を添えます。岡林さんらはどんなささいな手掛かりでも探しています。
(高知支局長・大澤重人)
(2009-05-25 毎日新聞>地域ニュース>高知)