2009-04-08 「啄木『時代閉塞の現状』の現代性を鋭く指摘」 啄木 広場 【ホトケノザ】 作家の「小説論」相次ぎ刊行 高橋源一郎さんは『日本文学盛衰史』『官能小説家』などで、日本の近代文学史を題材に小説を書いているが、そのエッセンスを踏まえて小説の過去・現在・未来を見通す『大人にはわからない日本文学史』(岩波書店)も読み応えがある。 ・・・石川啄木「時代閉塞の現状」の現代性を鋭く指摘、日本の現在の小説に起きている“地殻変動”をも見すえて、歴史の中で小説を読む醍醐味を教えてくれる。 (2009年4月6日 読売新聞 出版トピック)