〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

『北天の詩想 -- 啄木・賢治、それ以前・それ以後』

 遊座昭吾先生が現代に贈る渾身のメッセージ

  • 遊座昭吾 著 桜出版
  • 2008年 952円+税

年若き旅人よ、何故にさはうつむきて辿り給ふや。目をあげ給へ、常に高きを見給へ。かの蒼空にまして大いなるもの、何処にあるべしや。如何に深き淵も、かの光の海の深きにまさらず、如何に高き穹窿もかの天堂の高きに及ばじ。日は常に彼処にあり。
石川啄木「一握の砂」より)
「盛岡中学校校友会雑誌」第十号(明治40年9月20日に寄稿)