〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「評伝 小国露堂」啄木研究に一石

シラネアオイ


「評伝 小国露堂」

  • 石川啄木の北海道時代に言論の自由を説いたとの視点で毎日新聞釜石通信部の鬼山親芳記者が出版した「評伝 小国露堂」が、国際啄木学会「研究年報第11号」で紹介された。
  • 書評で取り上げた同学会評議員の森義真さんは「従来の啄木研究の方法に一石を投じる」と評価した。
  • 森さんは、記者になりたての後輩には必ず記者の基本を説く新聞社の慣行を挙げた著者の30年以上に及ぶ記者生活を指摘。「著者の経験と、綿密な取材で発掘した新資料によって、これまで明らかにされていなかった点を多く盛り込んで論述している」と強調している。

(2008-05-21 毎日新聞 地域ニュース 岩手)