〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「渋滞学」事故もないのになぜ渋滞?

【味覚の秋】


「渋滞学」

  • 西成 活裕  著  新潮選書
  • 2006年 1,260 円

車や電車に乗っているときに渋滞にぶつかることがある。渋滞はそれだけでなく、ヒト、ヒトの体内、バス、飛行機、アリ、インターネットなど流れのあるところには必ず発生する。


著者は難しいことを(おそらく)できる限りの易しいことばで説明してくれている。

      • 高速道路で渋滞しないためには、「やさしい運転をすること」。 一定の車間距離(40m)より狭くなると、 前の車のブレーキなどで余計な減速や加速が繰り返され、車がダンゴ状態になる。 従って、車間距離をあけることが渋滞にならない運転だ。
      • 渋滞学の研究のためには「分野横断的な人材が必要」。

アリの渋滞とバスの団子運転が同じルールで表現できるなんて…ちょっと楽しい。