〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「うすみどり 飲めば身体が水のごと透きとほるてふ 薬はなきか」啄木

第八回酒折連歌賞入賞者発表

・大賞
問いの片歌「雨あがるこころの虹がゆらめきながら」
答えの片歌「夜空へとつながってゆくらせん階段」  島津あいり(14歳)


・第八回酒折連歌賞100選
[選考委員 三枝昂之氏の項より]
私の問いは「スニーカー履いて明日は変身をする」でした。
どんな人にも変身願望がありますね。石川啄木は明治四十三年に
「うすみどり/飲めば身体【ルビからだ】が水のごと透きとほるてふ/薬はなきか」
と詠って、透明人間願望を示しています。


答えの片歌「停年の乗り換え駅で妻が待ってる」(小林達也)
答えの片歌「あのひとの子の継母となる地に足つけて」(石田佳世子)