〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の歌は 谷村新司さんの中で「昴(すばる)」となったのだろうか

       


2023年10月18日の朝日新聞の「天声人語」に、啄木に関わる記事がありました。

 

(天声人語)谷村新司さん逝く:朝日新聞デジタル

 


「昴(すばる)」誕生

      「啄木の息」2010-11-16より再掲

谷村新司 ココロの巡礼「昴(すばる)」30年目の真実』

  放送 2010年11月5日 テレビ東京

  • 「昴(すばる)」誕生は1980年。あれから30年。あの時なぜあの歌をつくったのか。自分の求める昴はどこにあるのか。答えを求めて中国、インド、熊野を巡る。
  • 1980年、引越の最中に、突然「昴」ということばと「さらば昴」という二つのことばが浮かんできた。紙を引っ張り出し床に寝っ転がって書き始めた。自分では何も考えないで書いていたような気がする。気がつくと詞は全部書いていて頭の中でメロディーが鳴っていた。ことばが降ってくるかのように完成した。

  メヲトジテナニモミエズ カナシクテメヲアケレバ
  コウヤニムカウミチヨリ ホカニミエルモノハナシ
  
  イキヲスレバムネノナカ コガラシハフキツヅケル
  サレドワガムネハアツク ユメヲオイツヅケルナリ

  • 西安、デリー、ガンジス川の上流と巡り歩き、「昴」に隠された意味を探る。
  • 今までの自分をこわし、新たな人生を歩み夢を追い続けていく。「昴」とは、これからの自分自身へのメッセージだった。

 

石川啄木『悲しき玩具』

 「眼閉づれど、心にうかぶ何もなし。さびしくも、また、眼をあけるかな。」

 

 「呼吸(いき)すれば、胸の中(うち)にて鳴る音あり。凩(こがらし)よりもさびしきその音!」