キャンベルさん 啄木を語る
文京区ゆかりの歌人、石川啄木(1886-1912)を顕彰する「啄木学級 文の京講座」が7日、文京シビックホールで開かれ、日本文学研究者のロバート・キャンベルさんが講演した。
啄木は26歳の若さで亡くなるまで区内に居住し、歌集「一握の砂」など後世に残る作品を著した。
キャンベルさんは短歌「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」などの歌を引用し、「生活の苦楽を日常的に使う簡易な言葉で組み立て、素晴らしい歌を残した」と紹介。啄木の歌は外国語にも訳しやすいという。
講座は文京区が、啄木の故郷である盛岡市と共催し16回目。340人が聴講した。キャンベルさんと石川啄木記念館(盛岡市)の森義真館長による対談もあった。
(2023-07-11 東京新聞)