〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

早熟の歌人啄木17歳 & 白秋18歳の出会い

アジサイ

西日本新聞me

新詩社に集った若者 「白秋うれしかりけり」(34)

聞き書き北原白秋生家・記念館前館長 大橋鉄雄さん

 与謝野鉄幹(本名・寛)の新詩社に21歳で入った北原白秋。そこに集う若者たちと交流が始まりました。

 まずは石川啄木がおりました。啄木は白秋の1歳下。17歳で新詩社同人となり、19歳で詩集を出した早熟の歌人です。が、貧しさにあえぎ、肺を患います。第1歌集「一握の砂」にこんな歌がありましたね。

 ・はたらけどはたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざりぢっと手を見る

 そんな啄木と同年代の歌人が、...

(2023-06-16 西日本新聞me)

 

新詩社に集った若者 「白秋うれしかりけり」(34)|【西日本新聞me】