〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

作者自身の貧しい暮らしぶりを詠む 「はたらけど はたらけど猶わが生活……」

オリーブの幹にオリーブの葉の影

NHK for school

10min.ボックス 現代文

短歌

scene 07

明治から大正、そして昭和にかけて、新しい短歌や歌人が次々と登場します。作者自身の貧しい暮らしぶりを詠んだ歌です。

「はたらけど はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり ぢつと手を見る/石川啄木」。日常生活の些細な出来事をスケッチするように詠んだ歌です。

「ただひとつ 惜しみて置きし白桃(しろもも)の ゆたけきを吾(われ)は食ひをはりけり/斉藤茂吉」。一つだけ大事にとって置いた大好物の桃。それを食べ終えたときの満足感が伝わってきます。

 

・朗読を聴くことができます。

短歌 | 10min.ボックス 現代文 | NHK for School