牧水 啄木と深き友情 石川啄木記念館企画展
交流伝える資料紹介
- 石川啄木記念館(森義真館長)の企画展「啄木と若山牧水」は、盛岡市の同館で開かれている。牧水が来県した際に書いた歌幅などの資料が北上市の個人宅に残されており、16点を初展示。啄木が寄稿した牧水主宰の雑誌など計約80点の資料を通じ、牧水と啄木の交流、岩手とのつながりを紹介する。
- 企画展は3章構成。「牧水と岩手」では、牧水が計3回来県したことを紹介。途中立ち寄った北上市では「創作」同人の福地房志家に所蔵されている「しらたまの歯にしみとほる秋の夜の酒はしずかに飲むべかりけり」の、直筆歌幅や書簡などが初めて展示された。
- 担当学芸員の鳥取邦美さんは「啄木と牧水は約1年半の短い間だが深い交流があったこと、牧水が来県して岩手に資料が残っていることを知ってほしい」と全国を旅した歌人との縁を強調した。
- 9月17日まで。6/23、7/29,8/26の午後2時からギャラリートークがある。
(2018-06-01 岩手日報)