〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 15歳(?)の石川啄木の手紙も発見 若者らしい新世紀への期待に満ちて


[カシ]


漱石の自筆はがき「日当たりのよい書斎を希望」 新発見の資料公開へ

  • 夏目漱石がアンケートに答えた自筆はがきが見つかった。往復はがきで送られた雑誌「新潮」の「書斎に対する希望」アンケートに「日当(あた)り好(よ)い南向(むき)の書斎を希望」と返信。大正4(1915)年3月号に回答が掲載されたもので、新潮社の故佐藤俊夫・元会長宅に保管されていた。
  • このほか明治34(1901)年、15歳の時と推定される石川啄木の手紙も発見された。同郷の友人に宛て「能(よ)く友を撰(えら)び二十世紀の新舞台に東西の英傑と闘角(とうかく)するの大成功を遂げられ度(たく)」と鼓舞し、若者らしい新世紀への期待に満ちている。
  • 太宰治の「斜陽」原稿などの新発見資料を含むこれら三十余点は、東京・神楽坂の「la kagu」(ラカグ)で開催の「文豪たちと新潮社」展でほぼ全点が公開される。事前予約、定員入れ替え制、観覧料1500円。問い合わせは同社(bun−shin@shinchosha.co.jp)。(岡恵里)


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