〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 啄木作品は「短歌を暮らしに定着させた」東京で講座


[平成29年度啄木学級 文の京講座]


啄木作品に理解深く  東京で講座

  • 盛岡市出身の歌人石川啄木(1886〜1912年)が生涯を閉じた東京都文京区で7日、「啄木学級 文の京(ふみのみやこ)講座」が行われた。
  • 歌人で文芸評論家の三枝昻之(たかゆき)さんが「現代に生きる啄木」と題して講演した。三枝さんは啄木について「人々の暮らしに根差した短歌を詠み、近代以降の短歌のスタンダードをつくった」と評価した。青春、病気、貧乏だけでなく幅広いテーマを詠んだ啄木作品は「短歌を暮らしに定着させた」とし「われわれの大切な財産だ」と強調した。
  • 講演後は三枝さんと石川啄木記念館の森義真館長が「啄木再発見!」をテーマに対談した。

(2017-07-11 岩手日報