2015-07-02 石川啄木は砂山で「ピストル」を見つけた 啄木 広場 [マツモトセンノウ] 風土計【岩手日報】 砂の中からは、時に物騒なものが出てくる。石川啄木は砂山を掘っていて「錆(さ)びしピストル」を見つけた。石原裕次郎は「錆びたナイフ」だ。 いずれもさびついているからいいものの、これがぴかぴかしたピストルとナイフだったら即、警察の出番だ。かみそりの刃は一晩でさびが浮くこともあるが、二つの歌では掘り出されるまでにかなりの時間が流れているに違いない。 裕次郎の歌詞では、ナイフは男が埋めた「恋のなきがら」だった。砂山ならぬ砂川から掘り出されたものとどこか似ている。 (2015-07-02 岩手日報)────────────────────────────────────