〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

石川啄木「新しき明日の来るを信ずといふ …」古里 宝徳寺・愛宕の森


[アラカシ]


盛岡広域「まち歩記(あるき)」盛岡市玉山区渋民
  啄木の里で思い新た

  • 作家の新井満さんが曲をつけた石川啄木の歌が頭の中で鳴りやまなくなり、啄木の古里渋民へ向かった。
  • 石川啄木記念館横から啄木が育った宝徳寺前に出て、すぐそばの「寺堤」に初めて行く。園地が整備され、堤に流れ込む水が快い音を立てていた。背後には12日に全線開通する渋民バイパス。啄木が見たら何と詠むだろうか。
  • 寺堤から南下し、愛宕神社がある「愛宕の森」に登る。愛宕の森の碑には「新しき明日の来るを信ずといふ自分の言葉に嘘はなけれど…」とある。心揺れながらも希望を持つ言葉と感じられ、かみしめた。(報道部・藤田和明)

(2015-04-05 岩手日報

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