[ハナズオウ]
啄木「一握の砂」音の響きで分析
- 元帯広農業高校教諭の目良卓さんが、歌人石川啄木の歌集「一握の砂」の短歌100首を音の響きで分析した書を出版する。
- 著書は、音相学を基に、啄木の一つひとつの歌を、音が持つ明暗や強弱で数値化した。さらに目良さんが、当時の啄木の心情や人生観、時代背景の解釈を追加。5章からなる「一握の砂」から、代表作や目良さんの思い入れの深い歌を抜粋し、分かりやすくまとめた。「当時の歌は口伝えで、響きで評価されていた。それを科学的に追究したかった」と話す。
(2014-03-30 十勝毎日新聞)
「響きで楽しむ『一握の砂』」
目良卓 著 桜出版(03-3269-3420) 2014年4月発行 1,500円+税