〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「ゆゑもなく海が見たくて海に来ぬ…」啄木


[ひな祭り]



 中日新聞【記者コラム:越中春秋】
海の色

  • 「ゆゑもなく海が見たくて/海に来(き)ぬ/こころ傷(いた)みてたへがたき日に」(石川啄木)。故郷を離れ、貧しい生活に追われた啄木には及ばなくても、海を見て心を休めたい気持ちは多くの人に共通すると思う。
  • 春の富山湾は穏やかだ。朝の日に照らされ、ガラスのかけらをちりばめたように光る。(西山輝一)

(2014-02-28 中日新聞