函館市文学館
石川啄木直筆資料展「明治40年9月の書簡(札幌)より」
平成25年10月14日(月)~平成26年4月2日(水)
会場 函館市文学館2階展示室
- 今年度は、明治四十年九月の書簡を展示いたします。 ふるさとを追われるようにして移り住み、呼び寄せた家族と慎ましくも安定した生活が得られたかに思えた啄木の函館暮らしも、明治四十年八月二十五日の大火によって 一変します。
- やむなく新しい生活の糧を求めて、百三十二日間滞在した函館を後に札幌に向かいます。
「アカシヤの街樾にポプラに/秋の風/吹くがかなしと日記に残れり」
- 先が見えない漂泊の愁いの中にいる啄木の心の姿を感じていただくとともに、夫啄木の漂泊に翻弄され続ける妻節子の人生にも思いをはせていただければ幸甚に存じます。折しも、本年平成二十五年は節子没後百年に当たります。