2013-08-28 石巻 歌人の石川啄木も立ち寄った 啄木 広場 [サンゴジュ] 海辺の記憶 石巻・旧荻浜村 明治中期に栄華極める <大型船が出入り> 今から100年と少し前、はかない栄華を極めた地が牡鹿半島の西岸にある。石巻、塩釜をしのぐ宮城県内最大の外港と一時位置付けられ、勢いを失った荻浜(石巻市)だ。 <漁業が村支える> 没落は早かった。鉄道網発展の恩恵にあずかれなかった荻浜は、頼みの海上交通からも取り残された。 「荻浜は元の漁村に戻ったのです。私が子どもの頃は3階建ての立派な旅館があったが、戦後の大火で燃え落ちてしまった」と漁業江刺みゆきさん(71)。建物は大森屋旅館で、歌人の石川啄木も立ち寄ったという。 (2013-08-28 河北新報)