〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

ドナルド・キーンさん、啄木の古里巡る

  • 海外における日本文学研究の第一人者で米コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさんは、歌人石川啄木の古里・盛岡市玉山区渋民などをこのほど訪ねた。91歳のキーンさんは啄木の評伝を執筆中で、盛岡で啄木の文学と人生について講演。啄木ゆかりの場所を巡り、豊かな自然の中で過ごした啄木の姿に思いをはせた。
  • 啄木の古里を訪ねるのは初めてというキーンさん、「啄木新婚の家」、常光寺、宝徳寺などを見て回った。
  • 石川啄木記念館では、啄木の書簡や写真など貴重な資料をじっくりと見学した。
  • 「啄木の印象が前よりも強くなりました」と取材を振り返ったキーンさん。「彼は私の友人のような存在です。私に話している、あるいは共通の友人に話しているというような感じがしました」。啄木をより身近に感じた古里の旅となった。

(2013-07-06 岩手日報