〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「たはむれに母を背負ひて…」啄木の歌碑修復 岩手県


[オオムギ]


平館駅前の啄木歌碑を修復 ファンの電話きっかけ

  • 岩手県八幡平市平舘のJR平館駅前に立つ石川啄木の歌碑が修復された。きっかけは、東京在住という女性からの同市内の弘前石材工藤哲雄社長への一本の電話。「あまりにも寂しい。元の美しい姿に戻してもらえないだろうか」。建立当時を知る人は少なく、手続きに難航したが、やっと修復にこぎ着けた。
  • 歌碑は「一握の砂」に所収されている「たはむれに母を背負ひて そのあまり軽きに泣きて 三歩あゆまず」。
  • 工藤社長は建立者の子孫を探し出し、敷地内に歌碑が立つJRの快諾も得て、先月完成。地元の平舘地域振興協議会も趣旨に賛同し、案内板新調に手を挙げた。

(2013-05-09 岩手日報)