〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の北海道 国際啄木学会旭川セミナー


[ユキヤナギ]
 

「啄木と北海道」を考察 旭川で国際学会セミナー

  • 国際啄木学会(会長・望月善次岩手大名誉教授)の旭川セミナーは20、21の両日、北海道旭川市のホテルなどで開かれた。北海道漂泊の1年を経て、文学者として大きく変化した石川啄木。北海道と啄木の関わりと作品に与えた影響を探った。
  • 初日は講演と研究発表を一般公開し、同学会元会長で旭川市出身の近藤典彦さんが「詩人の天降(あまくだ)り−啄木の北海道漂泊」と題して講演した。北海道時代を経て、それまでの天才主義が解体し、生活者としての視点を獲得した啄木の文学的姿勢の変化を考察した。
  • 研究発表は、東延江さん(旭川啄木会、日本現代詩人会)が「旭川石川啄木−蕗堂(ろどう)・啄木会・宮越屋など−」と題して、啄木が旭川に立ち寄った当時の状況などを紹介した。

(2013-04-25 岩手日報