豆腐売りの声を「盛岡の声」と表現した啄木
- 10月2日は語呂合わせで豆腐の日。全国の県庁所在地で世帯当たりの豆腐消費量が日本一の盛岡市では、豆腐好きの市民が語り合う「とうふ祭り」が毎年開かれている。食卓にはおなじみだが、なぜこれほど親しまれているのだろう。豆腐と盛岡の関わりを探った。
- 総務省が毎年実施している家計調査によると、昨年の同市の豆腐消費量は1世帯あたり100丁を超えた。盛岡市はここ10年間でもおおむね全国1位を維持している。
- 豆腐文化に詳しい元県教育長の五十嵐正さんによれば、歌人、石川啄木も豆腐売りの声を「盛岡の声」と表現し、妻節子が付けた家計簿には週に 2度、3度と豆腐を買ったことが記録されている。【山中章子】
(2012-10-02 毎日新聞>岩手)