〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木企画展の資料一冊に 函館市文学館

  • 函館市文学館がこのほど、10月10日まで開催中の「啄木没後100年特別企画展」の展示資料を一冊の図録にまとめた。最晩年の啄木の直筆日記や書簡などをカラー掲載したほか、啄木や妻節子の人物像を補完するパネル76点も全て収録。18日から同館受け付けで販売する。
  • 前半6ページは、闘病生活に入った啄木の直筆日記のデジタル画を中心に掲載。節子が「愛一つが命のつなです」と夫への愛を誓う手紙、東京啄木会による第1回追悼会出席者署名帳といった、「啄木研究家でも見たことがない貴重な資料も読める」のが特徴だ。
  • 残る41ページは全14項目を啄木と節子にテーマ分けし、関連写真を挟んで掲載。貧困と病魔に苦しみ借金を繰り返す啄木が自己を乗り越えていく日記や手紙のほか、あまり語られることがない節子の心中を伝える手紙なども載せている。
  • A4版。2000部発行し、1部1000円。郵送希望者は近く開設する専用の振り込み口座に入金すること。詳細や申し込みは同館電話0138・22・9014。

(2012-08-18 北海道ニュースリンク)