〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

【コラム】三山春秋

  • 〈故郷のなにがそんなにも切なく呼ぶのか。(略)癒すことのできない「渇き」のようなものがある〉。前橋市出身の詩人、伊藤信吉さんが石川啄木の代表歌の一つ〈病(やまひ)のごと思郷(しきやう)のこころ湧く日なり目にあをぞらの煙かなしも〉を評した言葉である。

(2012-04-19 上毛新聞>コラム三山春秋)