- 2011啄木祭は4日、盛岡市玉山区渋民の文化会館姫神ホールで開かれる。石川啄木百回忌の今年は、東日本大震災を受け「悲しみこそとはのちから」がテーマ。芥川賞作家の新井満さんの講演、石川啄木記念館の山本玲子学芸員との対談を通じ、苦難からの再生のヒントを天才歌人の人生と歌から読み解く。
- 啄木は函館日日新聞の記者だった年、函館大火に遭うなど災害と無縁ではなかった。日記では大火を「根本的の革命」と記し、復興への高揚をうかがわせる。歌集「一握の砂」にも災害の影響と思われる表現が見られるという。
- 百回忌の今年は、啄木の孫嫁の石川好子さんとひ孫の真一さんが東京都から訪れ、あいさつする。
(2011-06-03 岩手日報)
啄木祭