〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木父子が高知と岩手を結ぶ

[ボリジ]


高知桂浜で両知事結束

  • 達増岩手県知事が団長を務める高知訪問団は28日、高知駅前に地元の石川啄木ファンが建立した啄木と父一禎の歌碑を訪れた。
  • 達増知事は「大空と海を越え来て友に会い光の中で啄木を見る」と心境を一首歌った。「啄木の父石川一禎終焉の地に歌碑を建てる会」は,「啄木の父のえにしに岩手人(びと)土佐人(びと)つどふ父子(おやこ)の歌碑に」と返歌し、啄木が結び付けた両県の縁を喜んだ。
  • 国民宿舎「桂浜荘」での対談では、別の時代に生きた龍馬と啄木に通ずることとして、達増知事は「国のあり方に正面からぶつかっていった」、尾崎高知県知事は「思想家であり人間味にあふれている」とそれぞれ分析した。
  • 尾崎知事は「岩手と高知のタイアップは意外性があり、都会の人にも興味を持ってもらえそう。野菜の出荷時期なども違い、補い合える」と歓迎。達増知事も「地方が生き残り発展するには、地方同士の交流が重要。一段高いレベルの改革には龍馬のやったことが参考になる」と力を込めた。

(2010-05-29 岩手日報毎日新聞、読売新聞)