〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

高田紅果について -小樽啄木忌の集い-

第98回小樽啄木忌の集い  平成22年5月8日(土)

講演「小樽のエナジー・高田紅果」−文化活動にかけた夢−
  講師 亀井志乃(北海道教育大学釧路校非常勤講師)
小樽の街を活気づけていた青年・高田紅果について

  • 初代啄木会会長・高田紅果(1891〜1955)は、十六歳の時に来樽中の啄木を訪ねた。「あはれかの眉の秀でし少年よ/弟と呼べば/はつかに笑みしが」と、啄木歌にその面影を謳われた。
  • 高田紅果の活動
    • 大正4年、雑誌『白夜』編輯者となる。
    • 大正6年、小樽の美術青年とともに白夜会展覧会を多く開催。
    • 大正7年、雑誌『巳達(おれたち)』創刊。アマチュア絵画集団<小樽緑人社>を結成し、様々な絵画展覧会を開催。有島武郎に傾倒。
    • 大正13年、「啄木研究」を『群像』(小樽群像社)に発表し、思想面での再評価。
    • 戦後、啄木遺稿集の刊行を企画、それが発展し、昭和21年に小樽啄木会を立ち上げた。
    • 昭和26年、小樽公園に啄木歌碑建立。
    • 昭和30年、死去。64歳。