〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

資料展「啄木と大逆事件」函館 4/18-10/13


[ツツジ]


明治43年の啄木に光 函館文学館 欠落の日記初展示
「啄木と大逆事件

  • 函館市文学館
  • 2010年4月18日〜10月13日
    • 函館ゆかりの歌人石川啄木が記した1911年(明治44年)の直筆日記などを展示する資料展「啄木と大逆事件」が、函館市文学館で始まった。
    • 今回は1911年の日記のうち、これまで欠落していた2日分を初めて展示し、啄木の思索の変遷を知ることができる。4月26、27日の日記は、全集には収録されていたものの、原本から切り取られて、該当するページが行方不明となっていた。昨年末に東京都内で発見され、今年3月末に函館市中央図書館に収蔵されたばかり。
    • 大逆事件では、当時の政府が社会主義者らを弾圧するため、明治天皇の暗殺を計画したなどとして思想家の幸徳秋水ら20人以上を処刑。しかし、多くは無実だったとされる。
    • 啄木は事件の真相を究明しようと奔走し、冤罪と結論づけた。さらに「時代閉塞の現状」と題した評論文を執筆。文学も国家を無視できないなどと述べている。
  • 問い合わせ 函館文学館 0138-22-9014

(2010-04-19 北海道新聞ウエブ 毎日新聞