〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

小説『鍬ケ崎の石川啄木』 藤田幸右さん


【啄木寄港の地碑 岩手県宮古市鍬ケ崎:啄木の日記「明治41年4月6日」の全文】


「『鍬ケ崎の石川啄木』 鍬ケ崎出身の藤田幸右さんが随筆風小説に」

  • 石川啄木が文学への夢を断ちきれずに船で上京の途中、今の宮古市鍬ケ崎に寄港した時の模様を、鍬ケ崎出身の藤田幸右さんが、小説「鍬ケ崎の石川啄木」にまとめた。
  • 啄木は立ち寄ったうどん屋の女将に、三味線を習っている娘の将来を問い、「何になりやんすだかす」と言葉が返ってきたことを、日記に記している。
  • 1908(明治41)年4月6日、北海道釧路を出た船が寄った際、啄木は鍬ケ崎に上陸して約7時間滞在した。藤田さんは、この時のことを記した日記から、女将との会話を中心に、A5判21ページの随筆風小説に仕立てた。
  • 小説は非売品で、友人らに配っている。【鬼山親芳】

2009-12-04 毎日新聞>地方ニュース>岩手)


【表紙】