〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の妻に光「節子星霜」初公演 11/20-22


【秋の公園】


「啄木の妻に光『波』初公演」山口市

  • 石川啄木の妻節子の生き方を通じて、啄木の功績や夫婦の愛情を描いた1人芝居「節子星霜」の公演が11月20〜22日、山口市の「クリエイティブ・スペース赤れんが」である。初公演する劇団「波」のメンバーは「歴史に埋もれた節子に光をあて、夫婦が目指した理想を伝えたい」と意気込んでいる。
  • 啄木が19歳で結婚する1905年から、1912年に肺結核で亡くなるまでを、節子の回想による1人芝居で構成。詩への理想は高いが、放浪や借金を重ね、一時は生活苦に陥った啄木。そんな夫を献身的に支え、その志を理解し、ともに苦難を乗り越えていく節子の姿を描く。啄木の短歌や生前の様子の写真なども、スライドで上映される。
  • 「節子がいなければ、啄木の作品は日の目をみていない」。創作・演出担当で、脚本を書いた山本卓さんは言う。「啄木の成長と功績の影には節子がいる。節子を描けば、啄木の心にしみる詩が生まれた背景を伝えることができる」と話す。
      • 問い合わせ 「節子星霜」公演実行委員会(083-922-5143)

2009-11-19 asahi.com>マイタウン>山口)