【ユリオプス・デージーの山】
「歌碑:啄木と父、高知駅前に 市長が用地提供快諾」
歌人ら募金活動へ
- 石川啄木の父一禎の歌碑を最期の地・高知市に建てようと、23日、地元の歌人らが高知市に市有地提供を陳情し、岡崎誠也市長が快諾した。
- 一禎を巡っては、1992年に最期の地に近い高知駅前に木製の標柱を建てたが、再開発に伴い撤去されていた。再開発完了を前に、「このままでは残念。一禎と啄木をセットにした石製の歌碑を建てたい」との声が歌人らから上がった。
- 建設を求める発起人が106人集まり、代表の梶田順子さんらが、高知市に市有地提供を陳情。岡崎市長が「財政がひっ迫しており、建設は難しいが、用地提供は可能だ」と快諾した。駅南側の歩道部分が想定されており、広さは今後協議する。
- 梶田さんは「用地が確保され、一安心。早いうちに募金を受け付ける団体を作り、碑に刻む歌をどれにするかなどを決めたい」と話している。
- 国際啄木学会元会長の遊座昭吾さん=盛岡市=は「遠く離れた高知との文化交流につながる。建設にぜひ協力したい」と高知の活動を歓迎している。
(2009-04-24 毎日新聞>地域ニュース>高知)