【サンショウ】
与謝野鉄幹 赤貧の中、友人に「施し」?
- 与謝野鉄幹が赤貧にあえぐ友人に金一封を送ったらしい内容の書簡が、このほど確認された。
- あて名は「渋川玄耳」。東京朝日新聞(当時)の記者で、石川啄木を歌壇選者に登用した人物だ。啄木の歌集『一握の砂』に「藪野椋十」の筆名で、序文も寄せている。
- 孫の与謝野経済財政担当相は毎日新聞を介して12日、初めてこの書簡に目を通した。「当時の文士は、赤貧洗うがごとし。啄木も切手を張らずに着払いのような形で自著を送り付けてきて、祖父母は困っていたらしい」と証言する。
(2008-08-25 毎日新聞)