〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「歌う記者 石川啄木」朝日新聞連載-17 (終)

シジミバナ】             


  庭のそとを白き犬ゆけり。
   ふりむきて、
   犬を飼はむと妻にはかれる。

              石川啄木
 

連載-17(終)
「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」

  • 石川啄木が肺結核のために亡くなったのは、母カツが死んでほぼ1カ月後の1912年(明治45)4月13日。まだ数えで27歳だった。
  • 妻節子は、翌年に死去。28歳だった。
  • 啄木の朝日在社は、3年1カ月に過ぎなかった。渋川玄耳社会部長・佐藤北江編集長・石川啄木の3人が出会った3年間は、国民的歌人石川啄木を生み出した奇跡の時間と呼ばなければなるまい。

(2008-03-29 朝日新聞夕刊)

「啄木の息-年譜」啄木の死後