〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「歌う記者 石川啄木」朝日新聞連載-10

【ウメと鳥居】                



  二晩おきに、
  夜の一時頃に切通の坂を上りしも──
  勤めなればかな。
              石川啄木
 

連載-10
「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」

  • 渋川玄耳は奇想縦横のジャーナリストだった。因習が大嫌いだった。
  • 石川啄木をいきなり朝日歌壇の選者に据えるという大胆な人事ができたのも、そんな性格ゆえである。
  • 社内抗争が姿をあらわにし……やがて渋川も退社に追い込まれる。

(2008-02-09 朝日新聞夕刊)