〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 啄木「どうか壊れた時計にはなってくれるな」18歳 初の政権選択選挙を考える


[カツラ]


「卓上四季 壊れた時計」[北海道新聞]

  • 北海道にもゆかりの深い石川啄木は、母校の盛岡中学(現・盛岡一高)の校友会雑誌に寄せた「林中書」で、後輩にこんなメッセージを贈っている。「どうか(漫然と毎日を過ごす)壊れた時計にはなってくれるな」と。そして「百科全書的な下らぬ勉強」より、「何か人生に些少(さしょう)なりとも影響を与えるような考えを起(おこ)してくれ」と呼び掛ける。作品が評価されず、仕方なく代用教員をしていた1907年(明治40年)のことだ。
  • 悶々(もんもん)とした思いから生まれた言葉なのか。「壊れた時計」になるなとの訴えは、現代にも通じるように思う。
  • 衆院解散の公算が大きくなってきた。加計(かけ)、森友学園問題や陸自の日報隠蔽(いんぺい)問題はどうなるのか、「大義なき解散」と言われても仕方あるまい。
  • ただ、選挙になるなら若者たちにも大きな関心を持ってほしい。18歳選挙権が導入され1年余。初の政権選択選挙だ。面倒くさいかもしれないが、それをやめたら「壊れた時計」になってしまう。わずか1票で社会が変わるわけではない。だが、社会を変えるにはそれぞれの1票が必要なのだ。一生懸命考えてみてほしい。

(2017-09-20 北海道新聞


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 盛岡てがみ館の閉館検討

「22年度以降の閉館検討 盛岡市教委がてがみ館」 [盛岡タイムス]

  • 盛岡市中ノ橋通のプラザおでって6階にある盛岡てがみ館が2022年度以降に閉館が検討されていることが分かった。収蔵資料は、22年度から25年度までの間に市先人記念館や石川啄木記念館、原敬記念館などに移管する計画。
  • 市公共施設保有最適化・長寿命化中期計画で、同館は機能の集約化が計画され、展示資料は先人記念館や石川啄木記念館へ移管し、跡地は産業支援センターへ転用する方向性が示されている。

(2017-09-19 盛岡タイムス)


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 牧水と啄木の交流 宮崎図書館

県立図書館名誉館長 文化講演会
若山牧水と『創作』」

  • 日時 2017年10月7日(土)14:00〜15:30(受付開始 13:30)
  • 場所 宮崎県立図書館 2階 研修ホール
  • 定員 100名(定員に達し次第締切)
  • 費用 無料
  • 講師 宮崎県立図書館 伊藤 一彦 名誉館長


若山牧水創刊の短歌雑誌『創作』(全878冊)の寄贈があったことを記念して、歌人でもあり牧水研究家でもある伊藤一彦名誉館長による講演会を行います。

『創作』は、牧水の人柄や啄木など友人との交流、関東大震災等の時代の空気などを読み取ることが出来る大変貴重なものです。これらの資料を通し、若山牧水の素晴らしさを是非感じてください。寄贈いただいた『創作』は、当日展示し、講演会終了後より閲覧利用(館内のみ)を開始します。


・宮崎県立図書館 情報提供課 郷土情報担当
宮崎市船塚3丁目210-1 TEL:0985-29-2954 FAX:0985-22-9070


申込等 詳細