[キンミズヒキ]
NHKカルチャー/ JR 大人の休日倶楽部 共同開催特別講座
啄木と明治の盛岡を歩く〜嬉しき事の数々〜
- 2013年10月26日(土)13時30分〜15時30分
歌いたい事を自由に歌にした石川啄木は人民の中へと入っていきました。そんな啄木の歌が生まれた背景と、啄木文学の礎をたどる講座です。
研究と本とわたし 著者・コラム紹介
○住明正氏(気象学・気象力学・独立行政法人国立環境研究所理事長)
○中田正則 (フリーライター)
「大学時代で印象に残っている本はどんなものがあるでしょうか?」
住氏:石川啄木の『ローマ字日記』(岩波文庫)。啄木が23歳で家族を残して上京して生活していたときの日記が1冊にまとめられたもの。学生時代って、先のことが何もわからないからものすごく不安だし、一方でいろんな可能性がある。その葛藤の中で心が乱れ、もがき苦しむわけです。この本を読んで、同じように苦しんで葛藤している啄木の姿に共感を覚えました。結局、自分はいかに生きるべきか、ということがこの頃の最大のテーマだったのです。
(2013-08-26 WEDGE Infinity)