〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

文豪たちが名教師だった頃 文春 10月号

[ヒガンバナ]


文藝春秋 2012年10月号」
  人生を変えた伝説の名授業30

文豪たちが名教師だった頃 ジャーナリスト・佐久間文子

石川啄木「子どもたちにストライキ節を歌わせクビに」

  • 渋民尋常高等小学校の代用教員だった啄木。小学生の子どもたちに課外授業で英語を教え、「グッドバイ」など、すぐ使わせていた。『林中書』に「日本一の代用教員となって死にたい…」と書いていた。給料の何十倍もの情熱を注ぎ、熱すれば教卓をたたき涙し、子どもたちはよくなついて毎日家を訪ねてきた。
  • しかし、校長排斥のストライキをきっかけにクビになった。子どもたちに「山も怒れば万丈の……」と、ストライキの歌を歌わせた。
  • 函館の弥生尋常小学校代用教員をしたこともあった。

(他に、夏目漱石芥川龍之介芥川也寸志内田百けん小泉八雲島崎藤村与謝野晶子宮沢賢治石川啄木宇野千代……など)

啄木2週間の滞在を歌碑に 札幌 

  • 今年没後 100年の石川啄木の歌碑が札幌市北区偕楽園緑地に完成し、15日、除幕式が行われた。
  • 啄木が札幌に滞在したのはわずか2週間。
  • 碑に刻まれた歌は、「アカシヤの街樾(なみき)にポプラに秋の風吹くがかなしと日記に残れり」の1首。かつて啄木が滞在した場所の近くが選ばれた。

(2012-09-16 朝日新聞>マイタウン>北海道)

東日本大震災:陸前高田市、高田松原を小学校授業に 来月にも副読本を配布 /岩手

  • 陸前高田市は、大震災で消滅した高田松原を小学校の授業に取り入れることを決めた。先人らの偉業を学び、防災意識と故郷を愛する心を育む狙い。10月中にも 3、4年生に副読本を配布する。
  • 仙台藩の領地だった江戸時代に 2度の植林で生まれた松原は、防潮林として市民の生活を守ってきた。白砂青松は石川啄木が「一握の砂」を詠んだことでも知られる。【根本太一】

(2012-09-18 毎日新聞>地域>岩手)