〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

明かりの灯る故郷 石川啄木


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〜故郷の明かり 啄木願う〜 岩手日報 全面広告 東北電力岩手支店
岩手に電気が灯って110年

110年前の今日11月3日は、岩手に初めて電気を灯した「盛岡電気株式会社(東北電力の前身の一つ)」開業の日です。今や電気は「あって当たり前」の時代。明かりは、便利で快適な暮らしをもたらしてくれます。

 石川啄木と電気事業 〜盛岡電気設立へ祝いの手紙〜

石川啄木は、明治37年に盛岡電気設立の報を聞き、同社の社長であり、岩手日報社の主幹でもあった清岡等へお祝いの手紙を送っています。手紙は、次のように岩手日報の紙面で紹介されました。

  • さて、かねてより計画されている電気事業について、このたびいよいよ会社設立という段取りにすすめられたこと、まずは大いに慶びお祝いいたします。
  • 今年中には、私が第二の故郷として八年住んだ杜陵(盛岡のこと)も、文明の光が灯り不夜の街となるものと思われます。一般市民はもちろん、仮にも志ある方は皆、貴方様の熱心なご尽力に対して大いなる感謝の気持ちを表してくれると思います。
  • このような電燈会社が世に現れてくることは、正しく、東北に新たに新興される事業的な活動として極めて有力で代表的なものであると見受けることができ、心よりお慶び申し上げます。


   現代語訳/石川啄木記念館 館長 森 義真


(2015-11-03 岩手日報 全面広告 東北電力岩手支店)
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