石川啄木記念館
2022 啄木祭(6/4) ご報告
総合司会:斎藤英樹(劇団ゼミナール)
第1部
第一部の渋民小学校鼓笛隊は、コロナ関係の制約の下にありながら、一生懸命に練習を重ねて啄木祭に臨んでいただきました。
続いての渋民中学校の群読劇「風の吹くところ」は、昨年の暮れから練習を始められた成果が発揮され、見事なパフォーマンスを見せてくださいました。
第一部の最後は、地元の女声コーラスグループ「コールすずらん」による啄木歌曲 3 曲の合唱でした。息の合ったコーラスで披露してくださいました。
第 2 部 トークイベント 「啄木とボク~啄木を演じて~」
ナビゲーター:森義真(石川啄木記念館館長)
(森)2020 年放送のアニメ「啄木鳥探偵處」を通して、当館とご縁ができました。そこで「2020 啄木祭」に啄木役を演じられた浅沼晋太郎さんをゲストにお招きして開催する予定でしたが、新型コロナの影響で中止となり、「2021 啄木祭」も中止、ようやく今年は開催することができました。3 年ぶりの啄木祭に、3 年越しにお願いしておりました浅沼さんに、やっとご登壇いただけることになりました。
<浅沼氏>ありがとうございます。
(森)アニメ「啄木鳥探偵處」は石川啄木が主役の探偵で、同じく盛岡出身の金田一京助が助手を務めています。浅沼さんは、啄木とのつながりや京助との遠縁というお話をされていますので、この場をお借りして、その点を少し詳しく説明させていただきます。
(略)
<浅沼氏>アニメの第 2 話か 3 話のアフレコが終わったあたりに、母と姉から「遠縁らしい」という話を聞いてビックリしました。こんな話をすると「そういう関係があったから啄木役に?」なんてよく言われるんですが、オーディション時には僕も知らなかったことで。不思議なご縁を感じざるを得ませんでしたね。
(森)この啄木祭に参加できない方々に、少しでも参加していただきたい、という趣旨で、ツイッターで浅沼さんへのご質問を募集いたしました。浅沼さん、よろしくお願いいたします。
<浅沼氏>ドキドキしますね、よろしくお願いします。
(森)まず一つ目。岩手に関連するお仕事が増えていると思いますが、岩手でやってみたいことはなんですか。
<浅沼氏>僕が所属する「bpm」というエンターテイメント・ユニットで、盛岡公演をやれたらいいな、と思っています。「bpm」の作品は舞台美術が大掛かりなものが多いので、公演をやるとなると、たくさんの装置や専門スタッフが必要になるんです。そのため東京以外での公演は、費用がこれまでよりずっとかかってしまうこともあって、今まで東京でしか上演をしたことがなく......。岩手県はもちろん、どこか自治体のバックアップをいただければ実現しやすいかな、と思っています。
(森)次に、日本で一番広い県であります岩手の中で、行ってみたいところはどこでしょうか。
<浅沼氏>三陸海岸ですね。恥ずかしながらまだ行ったことがありません。あとは、中尊寺かな。小学生の時に修学旅行か何かで行きましたが、改めて見てみたいですね。
(森)東京に帰る時に買う、岩手のおみやげはなんでしょうか。
<浅沼氏>ぴょんぴょん舎の冷麺、南部せんべいのピーナツのやつ......あとはごますり団子。そう言えば、石割桜はなくなってしまったんですよね。
(森)丸藤が商売をやめてしまいましたからね。
<浅沼氏>残念です。あと、黄精飴(おうせいあめ)もいいですねぇ。
(森)ツイッターからの質問の最後です。啄木はクセの強い人間のようでしたが、浅沼さんは仲良くなれそうですか。
<浅沼氏>啄木記念館の館長さんの前で言いにくいですが...、どちらかというと宮沢賢治と仲良くしたいかなぁ(笑)。
(森)私も、借金を申し込まれると困ると思います(笑)。
(文責:石川啄木記念館 森 義真)