『美しい記憶 芝木好子アンソロジー』
芝木 好子(著者)、山下 多恵子(編者)
はじめに 編者より
- 芝木好子(1914〜1991)は、1942年27歳のとき「青果の市」により芥川賞を受賞。以後77歳で亡くなるまで、真面目にひたむきに書き続けた。小説は高く評価され、「女流文学賞」「日本文学大賞」などいくつもの大きな文学賞を受賞している。
- その文章は、けれんみがなく、作品世界は、とびきり面白い。
- 柴木好子の真骨頂とも言える「芸術家小説」の世界に、心ゆくまで浸りたい。
本書の構成について(編者)
- 芸術・芸能に打ち込む人々が描かれた小説を集めた。
- それぞれの小説に、その作品とテーマが通じ合うと思われる短いエッセイを付した。
- エッセイは、彼女の「つぶやき」であり、夢中で小説を執筆する合間の、息継ぎのようなものだったのかもしれない。
解説 山下多恵子