〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

恋と文学に夢中だった啄木が自身を回想しての一首「不来方のお城の草に…… 」

空……

短歌のこと

不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心」

(読み こずかたの おしろのくさに ねころびて そらにすわれし じゅうごのこころ)

この石川啄木の有名な短歌代表作品は、中学校の教科書に掲載されており、啄木作品においてもっとも愛唱されている歌の一つです。

この短歌の現代語訳と句切れ、表現技法などについて解説します。

作者 石川啄木 『一握の砂』

現代語訳と意味盛岡城の草の上に寝転んで、空に吸い込まれそうだった十五才の私の心よ

・語の意味と文法解説:

・表現技法と句切れ:

・解説と鑑賞
旧制盛岡中学の生徒の頃、恋と文学に夢中だった石川啄木がのちに自身を回想した一首。

不来方城の草はらで寝転んで空を見ていた、15歳の自分を懐かしみ、その時の自分の「心」にポイントを当てています。

・「空に吸われし」の比喩

・「空に吸われし」の意味と理由

・一首の背景

石川啄木と学校での事件

盛岡城の様子

(2022-06-14 短歌のこと)

 

不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心 石川啄木