〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

♬ mapで楽しむ「啄木の足跡めぐり」<17>福島県会津美里町 24

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♬ mapで楽しむ「啄木の足跡めぐり」<17>福島県会津美里町 24

24 福島県大沼郡会津美里町 法用寺 啄木歌碑

福島県会津美里町の法用寺には、啄木歌碑が二つある。法用寺は会津では最古級の寺である。1907(明治40)年、「小樽日報」の創刊に参画した事務長小林(のち中野)寅吉─会津高田町(現会津美里町)雀林出身─と記者石川啄木との縁で、ここに建立された。

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仁王門に横長に掲げてある「藁大蛇」は、「大蛇の御年始」という正月行事で奉納されたもので全国的に見ても珍しいものだそうだ。長さ10m、直径30cmあり、毎年オスとメスが入れ替わるという。

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三重塔は会津に現存する唯一の塔。安永9年(1780)に完成し、高さは20mを超える。塔の右の白い案内板に会津啄木会による啄木歌碑の説明がある。

案内板のすぐ右側の歌碑「敵として憎みし友と/やや長く手をば握りき/わかれといふに」

その隣りの歌碑「あらそいて/いたく憎みて別れたる/友をなつかしく思う日も来ぬ」

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森に溶けこむ三重の塔。

小樽日報社を辞めた(小林)中野寅吉は出身地福島県選出の衆議院議員として活躍した。晩年、故郷の会津「法用寺」の住職となった。

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・参考 『啄木文学碑紀行』浅沼秀政 著