〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

地元出身の啄木・賢治も愛した山 岩手山を守り伝える

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ススキ

~美しい山を次世代に~ 日本山岳遺産基金

文豪も愛した美しい自然を守り・伝える。岩手山地区パークボランティア連絡協議会|日本山岳遺産の横顔 vol.11

豊かな自然や文化を有する山岳エリアを認定する日本山岳遺産。それぞれの認定地では美しい山を次世代へつなげる活動が行なわれている。第11回は、奥羽山脈岩手山周辺で登山道補修や外来植物駆除などをしている岩手山地区パークボランティア連絡協議会を紹介する。

  • 奥羽山脈北部に位置し、岩手県の最高峰として堂々とそびえる岩手山。噴火を繰り返してできた成層火山で、多様な地形・地質が育む数々の高山植物は登山者を魅了してやまない。また秀麗な山容は、仰ぎ見る人々の心に触れ、古くから多くの文学・芸術作品にも登場してきた。地元出身の石川啄木宮沢賢治も愛した山である。
  • そうした貴重で美しい自然を守り、伝えているのが「岩手山地区パークボランティア連絡協議会」。現在32人がメンバーとなっている。活動は大きくふたつ。ひとつは、岩手山南麓にある網張(あみはり)ビジターセンター主催のイベントのサポート。そして、もうひとつが環境整備。
  • 会長を務める家子賢一さんは会の様子をこう話す。「活動参加は強制ではないのですが、メンバーが自然と集まってくれます。会で活動をする理由についての話になると、『健康のため』と口をそろえますよ(笑)。メンバーは高齢化してきていますが、元気で今の取り組みをこれからも継続していくことを大事だと考えています」
  • 無理なく、楽しみながら続ける活動が、「縁の下の力持ち」として大きな役割を果たしている。 

(2021-10-22 YAMAKEI ONLINE)

 

文豪も愛した美しい自然を守り・伝える。岩手山地区パークボランティア連絡協議会|日本山岳遺産の横顔 vol.11 YAMAYA - ヤマケイオンライン / 山と渓谷社