〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「霧ふかき好摩の原の停車場の…」啄木の人生と鉄道 啄木記念館企画展

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アオハダ

「啄木と鉄道」関わり探る 盛岡・記念館で企画展

  • 石川啄木記念館の企画展「啄木と鉄道」は、盛岡市渋民の同館で開かれている。鉄道が作品に多く登場することや、親族に関係者がいたことを紹介しながら、啄木との深い関わりを浮き彫りにしている。
  • 近代化が進む中、啄木5歳の1891(明治24)年、好摩駅が開業。渋民駅はまだなく、啄木は好摩駅を利用した。題材となった短歌には「霧ふかき好摩の原の停車場の朝の蟲こそすずろなりけれ」がある。
  • 身近なところでは姉2人が鉄道関係の仕事の男性と結婚。
  • 同館の鳥取邦美主任学芸員は「鉄道は啄木の歌、小説、詩のいずれにも登場。また生涯どこに行っても鉄道のある場所で暮らしていた。人生と切り離せないものだったと言って良いだろう」と強調する。来年1月23日まで。
    (2021-10-09 岩手日報