〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

アニメと小説 リアルな啄木のエピソードも 企画展「啄木鳥探偵處の世界」

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センダン

石川啄木記念館でアニメと小説の世界に迫る企画展 現実の啄木との共通点探る

 石川啄木記念館(盛岡市渋民)で現在、第14回企画展「啄木鳥探偵處(きつつきたんていどころ)の世界」が行われている。盛岡出身の歌人石川啄木と、啄木と交流があった言語学者金田一京助が主人公のアニメ「啄木鳥探偵處」にちなんで企画された。

  • 展示は4章構成。第1章「アニメのせかい」では、アニメに登場した啄木と関連するアイテムを展示。第2章は「アニメと小説の舞台」と題し、作品の舞台となった東京・浅草周辺などを使って紹介。
  • 第3章は「小説のせかい」。原作小説や原作者の伊井さんが所蔵していた資料のほか、伊井さんが渋民を訪れた際の写真も展示されている。第4章の「リアル石川啄木」は、アニメや小説で描かれた啄木と実際の啄木の共通点を紹介。
  • 同館の担当学芸員は「当時の啄木のエピソードもふんだんに盛り込まれている作品で、資料から分かる啄木の性格と重ねてみると『本当にこんなキャラクターだったのでは?』と思えるくらい。例えば、アニメ中に一瞬出てくる啄木の歌の文字も啄木の字を参考に作画されている。それほどこだわって作られているので、アニメと小説、そしてリアルな啄木についても知ってほしい」と話す。

  * 9月12日まで。

(2021-07-09 盛岡経済新聞)

 

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